大阪吹田-江坂駅の鍼灸院/腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛・肩こり・頭痛・五十肩・胃下垂・難聴・耳鳴り

顔面痛

 
今回紹介する症例は、原因不明の顔面の痛みに悩まされていた方のものです。あらゆる医療機関で検査を受けるも、異常なしと言われ、長年痛み、辛さで悩まされてきました。
 
人間には、検査で異常がなくても、つらい症状や痛みが出ることがあります。そういった時に、言っていることを理解してもらえなかったり、精神的にまいっていると言われたり、気のせいだと言われたりすると、精神的にも肉体的にもさらにひどくなってしまいます。
 
そういった全てが鍼灸でよくなりませんが、原因がわかったり、治療の方向性がわかるだけでも随分と変わってきます。そういった方々に少しでもお役に立てれたらと思います。

症例1 

40代男性 デスクワーク(パソコン作業) 2012年6月受診
 
20年以上前から症状があり、天候不良、寒さ、血行不良で痛みが増す。デスクワークで長時間作用していると特にひどくなる。

主訴

左顔面の頬のあたりに鈍痛、目の奥の痛み、こめかみの痛み。何とも言えない鈍痛を感じる。

その他症状

動悸、頭痛、耳鳴り、聴覚過敏。

既往歴

  • 7年前、耳鼻科にて、鼻中隔矯正(下鼻甲介切除)。顔面痛外来にてストレッチ、電気治療。神経内科にて薬(抗うつ薬、抗てんかん薬)の服用。歯科にてマウスピース作成(歯切しりの緩和)

所見

  • 耳鼻科、歯科、神経内科、整形外科を受診し、その科に関わる検査を受けているので、器質的な原因は除外。
  • 顔面部、頬の圧痛は見られないが、違和感が常にある。頸や肩のこりは感じていない。
  • 顎の開閉に関しても問題なし。本人も言っていたが、どう表現していいかが難しく、医療機関で説明するのが、いつも悩みの種だったとのこと。
  • 強く痛むわけではないが、強い違和感、嫌な感じ。

ツボ、筋肉

  • 頸部夾脊穴、胸部夾脊穴、天柱、風池、完骨。頸板状筋、頭板状筋、棘筋、後頭下筋群、側頭筋。

 

考察

顔の違和感となると、顔面神経や三叉神経の影響ではないかと考えられるが、症状からしても典型的な顔面神経痛や三叉神経痛とは考えにくい。
 
顔面神経は、運動に関わる神経なので、顔が引きつったり、ピクピクと勝手に動いたり、しびれがでたり、麻痺が出て思うように目が閉じれなかったり、口を動かせなくなったりします。痛みはありません。
 
三叉神経は、感覚に関わる神経なので、突発的な激しい痛みを感じます。また触られても感じなかったり、熱い、冷たいを感じにくくなることもあります。
 
入浴や運動で痛みが緩和することや、血行が悪くなると痛みが強くなることや、その他歯科や耳鼻咽喉科での治療をするも、症状に変化がみられないということから、頸部や顔面部の緊張による影響が大きいのではないかと考えられます。無意識に噛みしめていたり、力が入っていたり、ストレスにより全身が緊張したりと、様々な要因が考えられます。
 
1回目の施術で、動悸、頭痛、耳鳴り、聴覚過敏などの症状が消失、顔面部の痛みも2/10ほどに緩和する。
2回目以降、顔面部の痛みや違和感は、完全には取れていないが、少しツッパリ感や違和感がある程度に緩和する。
 
その後、仕事で疲れたり、ストレスが重なってくると、顔面部の痛みや違和感が出てくるが、当初のひどい痛みまで達することはなくなる。症状が出てくると早めに施術をして、ひどくならないようにしている。
 
痛みや違和感の完全な消失をできれば文句なしなのですが、中々うまくはいかないのが現状です。ただ患者様には、ひどい痛みや違和感になることはないので、非常に満足しているとおっしゃっていただけたのが何よりなところです。
 
体の緊張が、人それぞれ症状の出る場所が違うということを、改めて痛感した症例です。耳に出る人、歯ぐきに出る人、舌に出る人、頸や肩に出る人、内臓に出る人、その人の弱い部分に出るのではないでしょうか。そういった症状に対しては鍼灸施術は非常に有効です。
当然、なかなか引かない痛みや症状というのは、医療機関で精密な検査が必要というのは大前提です。鍼灸に頼りすぎず、病院と鍼灸院をうまいこと利用していただければと思います。
 
 
 
 


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