大阪吹田-江坂駅の鍼灸院/腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛・肩こり・頭痛・五十肩・胃下垂・難聴・耳鳴り

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

 
テニス肘(ここでのテニス肘はバックハンドテニス肘)は、手首を伸ばす動き、反らす動き、前腕を外に捻る動きを繰り返すことによって、肘の外側に負荷がかかり、炎症が起こり痛みが生じます。
 
テニス肘というだけあってテニス愛好家に多い疾患です。
 


 
こんな感じの打ち方です。筋力が弱い、使い過ぎ、無理な打ち方をしている、フォームがおかしいなどで、テニス肘になります。
 
テニスをしたり、腕の筋肉を使い過ぎてというように、はっきりと原因がわかっていれば、治療をしても比較的治りが早いです。
安静にして、炎症を抑えれば、しだいに痛みが引いてきます。
 
鍼施術に関しては、炎症局所(外側上顆の集中的な鍼)の消炎鎮痛の鍼、前腕伸筋に対する筋緊張緩和の鍼を併せて、施術を進めていきます。
 
しかし、テニスをやっていない、運動もしていない、なのに肘に痛みがあって、雑巾をひねったり、ドアノブを回した時に痛みが出る。病院にいってテニス肘と診断されるも、いっこうに痛みがひかないという方が多くいらっしゃいます。
 
使いすぎでもないのに痛みが出る、安静にしていたら治ると言われて安静にしているのに、まったく変化がない…。注射をしても、鍼で上記の施術をしても変化がない。う~んと思案します。
 
こういった場合、頚に問題があることが考えられます。
 
頚からでた神経は、鎖骨の下を通り、腋を抜け、腕にいきます。そしてその神経は、大きく三つに分けられます。
橈骨神経、尺骨神経、正中神経
 
少しわかりにくいかもしれませんが、腕の外側を通る橈骨神経は、ちょうど肘の外側を通っています。頚から出た神経が肩、腋、上腕を通りますが、このどこかで障害があるために、肘のあたりに痛みが出るのではないかと考えられます。
 
障害があるなら、橈骨神経麻痺が起こって、下垂手になったり、橈骨神経支配領域の知覚消失があるんじゃないかと思われるかもしれません。おそらくそこまでの障害ではないから、痛みとして症状が出ているのではないでしょうか。
 
なんで頚や腋が問題で、肘に症状が出るというのがわかりにくいかというと、テニス肘の徒手検査(チェアテスト、コーゼンテスト、ミルテスト、詳細は こちら )などをしても陽性反応が出るんです。そのため、テニス肘の施術を続けるのですが、いっこうに変化がみられない。
 
うちの鍼灸院では、3例のテニス肘患者さんが、頚が原因で痛みを出していました。これに関してもたった3例のため、まだまだ考察が必要です。長期間テニス肘で悩まされている場合、頚部や腋などを疑って施術してみるのもいいかもしれません。
 
3例の患者さんは、テニス肘と診断され、半年~1年間ほど肘の施術をされていました。共通して、テニスはしませんし、腕を使う運動や動作は少ないとのことです。
 
臨床で施術をしていると、施術成績が良くない場合があります。もちろん、僕自身の技術不足や経験不足、知識不足もありますが、教科書通りでないことが多々あるんです。これも、根気よく施術に通ってくれた患者さんのおかげでわかったことです。日々勉強になりますね。
 
 

原因

使いすぎ

スポーツ障害のほとんどが使いすぎで起こります。体や筋肉の強度を練習量や活動量が上回ってしまっている状態です。使いすぎていると、筋肉の付着部は悲鳴を上がて、炎症や痛みをだします。使う頻度、回数、時間、筋力が大きく関係します。

フォーム

正しいフォーム、その人にあったフォームでないと、肘に偏った力が加わります。力の入れ過ぎや、肩や腰、体の動かし方なども関係します。

頸部の問題

上でも書きましたが、特に腕や肘を酷使していない場合に症状が出ている場合は、頸部の問題の可能性が高くなります。
 

治療

バックハンドをした時や、手首や手を反った時に使う使う筋肉が前腕にあり、その筋肉が付着する場所が肘の上腕骨外側上顆になります。バックハンドをしたり、ドアノブをまわしたり、重たいカバンを腕で持つ機会が多いというように、腕や手首、手をよく使う方は注意が必要です。
 
上腕骨外側上顆の炎症を取る局所の刺鍼と、前腕の筋緊張緩和を組み合わせた施術を行います。.2~3回施術をやって変化のない方や頸と前腕の刺鍼に対応可能な方は、頸や肩の刺鍼を追加していきます。

 
 
 
 
 


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